ネコノベル15
ある秋の晴れた昼
皆様ごきげんよう。
わたくしはチロル。誇り高きノラ猫。
秋の穏やかな昼下がり。
そろそろ下僕が、わたくしの食事を用意してくれるハズですわ。
あら、ピノお姉さま。お食事はお済みににゃりまして?
まぁ、このわたくしを無視して行くにゃんて、にゃんて礼儀を知らないニャンコにゃのかしら。
挨拶くらいしても良さそうにゃものじゃない?
別に遊んでくれと頼んでるワケじゃにゃいし…
ま、まぁ、そちらがどうしてもって頼むんであれば考えてあげにゃいこともにゃくてよ?
って、もうお姿が見当たりませんわ。
ニャンコの話はちゃんと聞くべきでしょ?
失礼にゃ方ねぇ。
あら、下僕。ごきげんよう。
わたくしの食事はどうしたのかしら?
「あ、ゴメンね〜、チロルたん。
食うもの無いから買出しに行ってくるわぁ。」
…ッ!
…ッ!
…ッ!
よ、よろしくてよ。
わたくしは誇り高いノラ猫ですもの。
ニ、ニンゲンにゃんかに施しを期待してませんわ。
で、でも早くお帰りににゃって?
…
…
…
ハッ!車の音!
あれは間違いにゃく下僕の車!
でもこちらから出迎えなんてしませんことよ?
わたくしは誇り高いノラ猫ですもの。
べ、別に待ってたワケじゃありませんし?
「チロルたん、お待たせ〜。
今日はチーズを買ってみたよ〜。」
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