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☆ネコノベル目次へ☆ 儂と飼い猫ピノさまの半フィクション小説。 ☆小人と姫君(仮)目次へ☆ メガネ小人とヒロインのナンセンスヒロイックファンタジー話…にしたいです。 押していただければ幸いです ↓ 人気ブログランキングへ

小人と7人の姫君(仮)10

「 小人、いまむかし 6 」 由姫の顔が真っ赤に染まる。 「ふざけんなーっ!!!」 「ふ、ふざけてなんかいまセン。ちょ!リードで殴ろうとスルのはやめてくだサイ。」 「うっさい!存在のおかしさから見てアンタがハンティングの目的でしよ!!なのにどうし…

小人と7人の姫君(仮)9

「 小人、いまむかし 5 」 「あ、あ、あれって何!?い、犬?犬が空飛んでんの?」 由姫は近付いてくる犬達の大きさに驚愕した。よく見ると角まで生えている。 「だから、ゲイブリエルの猟犬たちデス。地獄の犬デスね。」 物分かりの悪そうな人物に諭すよう…

小人と7人の姫君(仮)8

「 小人、いまむかし 4 」 これ幸いと、由姫は急いでリビングから飛び出した。 いつまでもメルヘン小人の相手なんてしてらんない。 「シュピーゲル、どうしたの?」 由姫は中型の雑種に呼び掛けたが、彼は無視して吠え続けている。 普段は可愛らしいその顔が…

小人と7人の姫君(仮)7

「 小人、いまむかし 3 」 「もう、本当に勘弁してくだサイ」 小人が半泣きで訴えた。 微妙にメガネフレームが歪んでいるところから、バトルの凄まじさが推測出来るだろう。 まあ、一方的な戦いだったけど。 「…なんで無抵抗なのよ?」 肩で息をしながら、由…

小人と7人の姫君(仮)6

「 小人、いまむかし 3 」 「ボクの名前はイェルグリ。ハノーバー国第4王子デス。」 でっかく出た! 由姫は思わずコーヒーを吹き出す所だった。 「え…っと?お、王子様なんだ。え?どこの国?ヨーロッパ?」 「イエ、ボクの国はヨーロッパにはありまセン。 …

小人と7人の姫君(仮)5

「 小人、いまむかし 2 」 も、いいや。 とにかく話を聞いてあげよう。 由姫は、淹れたてのコーヒーを、メガネ小人のカップに注いでやった。 おもいっきり熱いのを。 「で?」 純真無垢な笑顔を浮かべて、メガネ小人を促す。 コクリと頷いたメガネ小人は、カ…

小人と7人の姫君(仮)4

「小人、いまむかし 1 」 「ドゾ、お座りくだサイ。」 リビングに入ると、メガネ小人はまるで自分の家のように、由姫に椅子を勧めた。 自分はさっさと2人掛けのソファに腰掛けている。 それから帽子を持ち上げると、中から小さなティーカップを取り出した。…

 小人と7人の姫君(仮)3

「 小人、遭遇 3 」 メガネ小人が呆れた顔をした。 メガネをクイってしながら。 左手の中指でクイってしながら。 「普通、若い女性なら、『きゃ〜、カ〜ワ〜イ〜イ〜』とか何とか言いながら、 大興奮でボクのことを触りまくって、妖精ちゃん王子だとか、天使…

小人と7人の姫君(仮)2

「 小人,遭遇 2 」 「き」 「コニチワ〜」 由姫に悲鳴を上げる隙も与えずに、ソイツは挨拶した。 外見にピッタリ合った、妙に可愛らしい声が小憎らしい。 そう、由姫の目の前に小人が出現したのだ。 唐突に。 「な?だっ…そこ!?」 「ハイ、ソファから高速…

小人と7人の姫君(仮)1

「 小人,遭遇 1 」 小人が世界を支配したらしい。 と言っても、由姫には実感が無かった。 この国のトップが青い顔で「小人特別法」を発表して1週間。 特に変化も影響も見られない。 高校がお休みになったのだって、たったの1日。 マスコミが、この世の終わ…

ネコノベル20 

ある初冬の晴れた日 皆様ごきげんよう。 わたくしはチロル。誇り高きノラ猫。 今日もお昼過ぎまで挨拶が無いにゃんて、わたくしの下僕は何を考えているのかしら。 再教育が必要にゃようね。 それはいいとして、早く食事の用意をにゃさい? あら、もう用意し…

 ネコノベル19

ある初冬の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 お昼ゴハンを食べてから、またご主人たまのお布団に潜り込もうとしたら、お外に出されそうににゃった。 ぃにゃぁん。 まだお家に居るよぅ。 にゃ! ご主人たま、お出かけにゃの? じゃぁ、アタシはお留守…

 ネコノベル18

ある晴れた初冬の夜中 アタシはニャンコ。 名前はピノ。 日が暮れて、2階に灯りが点いたら、ご主人たまのリラックスタイム。 アタシも一緒にリラックス。 ご主人たまぁ、入れてくだたぁい。 「ピノか?また屋根から来たんか?」 ご主人たまが、落ちるから危…

 ネコノベル17

ある秋の晴れた夕方アタシはニャンコ。 名前はピノ。 ご主人たまの浮気性に、イ〜ッってにゃって昨日からお家へ帰ってにゃいけど、もう限界。 おにゃかが。 だから、まだまだ腹が立つけど帰ることにした。 でも、にゃんとにゃく気まずい感じ。 なのでアタシ…

ネコノベル16

ある秋の晴れた夕方アタシはニャンコ。 名前はピノ。 またご主人たまが、あの黒猫にゴハンをやっている。 しかもアタシの銀のスプゥン。 ア・タ・シの銀のスプゥン。 許せにゃいにゃ! ゆ・る・せ・にゃ・い・にゃ! これはもう懲らしめてやるしか、他に方法…

 ネコノベル15

ある秋の晴れた昼 皆様ごきげんよう。 わたくしはチロル。誇り高きノラ猫。 秋の穏やかな昼下がり。 そろそろ下僕が、わたくしの食事を用意してくれるハズですわ。 あら、ピノお姉さま。お食事はお済みににゃりまして? まぁ、このわたくしを無視して行くに…

 ネコノベル14

ある秋の晴れた昼アタシはニャンコ。 名前はピノ。 今日もご主人たまとお昼までたっぷり睡眠。 ご主人たま、そろそろお昼ごはんの時間にゃ。 起きようよ起ようよ起きようよ! アタシはいつもの様にご主人たまを起こす。 そしたら気配を察したのか、小ニャン…

ネコノベル13

ある秋の晴れた朝アタシはニャンコ。 名前はピノ。 早朝からご主人たまのお布団でぬくぬく。 ニャンコ冥利に尽きるにゃ。 でもそろそろおにゃかが減ったにゃ。 ご主人たまはまだ寝てる。 起こすと悪いかにゃぁ。 でも、おにゃか減ったにゃぁ。 ちょっとだけ…

 ネコノベル12

ある秋の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 アタシがお外に出にゃくにゃったスキに、新顔の黒猫がアタシのお気に入りの場所を占領してた。 悔しいにゃぁ悔しいにゃぁ。 でも、お二階のべランダには登ってこにゃいみたい。 だから、お昼のアタシの居場…

 ネコノベル11

ある晩夏の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 避妊手術が終わって、傷口が塞がるまでお家の中でぬくぬく過ごしていたら、お外に敵の気配を感じた。 にゃぁにゃぁ煩く鳴いている。 そしたら、ご主人たまがそ〜っと銀のスプゥンを持って、お外に出て行…

 ネコノベル10

ある真夏の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 今日は朝からご主人たまの様子がおかしかった。 いつもはお家の中に入ると怒るのに、ご主人たまの匂いのする椅子に座っても、にゃぁんにも言わないの。 それどころか、優しく撫でてくれたりもする。 …お…

 ネコノベル9

ある初夏の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 ご主人たまは浮気性らしい。 今日もミルクを持って、そそくさと近くの草むらへ走って行く。 隠してても分かってるにゃ。 最近、近所に捨てられた子猫どもに会いに行ってるってことは。 「ごめんね〜、ピ…

 ネコノベル8

あるうららかな春の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 ご主人たまの飼いネコになってしばらく経った。 今はニャンコの発情期真っ盛り。 アタシの周りにも、大きなオスニャンコが近づいてきて、ちょっとウザい。 実は内気なアタシは、他のニャンコが怖…

 ネコノベル7

ある春の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 アタシはいいことに気が付いた。 ねずみを獲って来ると、みんなが優しくしてくれるの。 ごはんをくれるニンゲンも、「親父」も「おかん」も、みぃんな褒めてくれる。 ねずみ狩りなんて、ニャンコのたしなみ…

 ネコノベル 6

ある冬の晴れた夜アタシはニャンコ。 名前はピノ。 今日はゴハンがとっても遅い。 忘れてるんじゃないかと思って、さっきからず〜っと催促してるのに、あのニンゲンがなかなか出て来てくれない。 おにゃかが減ったよぅ。ゴハン〜!ゴハン〜!ゴハン〜!ゴハ…

 ネコノベル 5

ある冬の晴れた夜アタシはニャンコ。 名前はピノ。 アタシにゴハンをくれるニンゲンの行動パターンが、だいたい分かってきた。 お日様が落ちる頃に帰ってきて、そのままお家へ消えていく。 だから、アタシは待ってたよ〜って言いにいくの。 待ってたにゃぁ。…

 ネコノベル 4

ある冬の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 今日もターゲットのお家に忍び込み、ゴハンをいただく予定。 こっそりお庭から様子を窺ってたら、タイミング悪くニンゲンがお家から出て来た。 ヤバい!見つかったにゃ!目が合ったにゃ! アタシがさっさと…

 ネコノベル 3

ある晩秋の晴れた日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 絶好のゴハン場所を見つけた。 その家は、昼間はおばあちゃんしか居なくて、ドアも開けっ放しでスキだらけ。 ただ、お庭にワンコが寝てるので注意しなきゃいけないの。 でもそのワンコは、耳も遠くて目も…

 ネコノベル 2

ある秋の曇った日アタシはニャンコ。 名前はピノ。 今は御主人たまというスポンサーもついて、ぬくぬくライフを満喫中のアタシだけど、去年の今頃は途方に暮れてたにゃぁ。 前の御主人たまが動かなくなって、しばらく経ったある日、たくさんのニンゲンがアタ…