ネコノベル12
ある秋の晴れた日
アタシはニャンコ。
名前はピノ。
アタシがお外に出にゃくにゃったスキに、新顔の黒猫がアタシのお気に入りの場所を占領してた。
悔しいにゃぁ悔しいにゃぁ。
でも、お二階のべランダには登ってこにゃいみたい。
だから、お昼のアタシの居場所はそこ。
今日もウツラウツラとお昼寝ライフを満喫にゃ。
でも、アタシは気が付いた。
夜ににゃると、お二階の窓に灯りが点る。
そして、どうもご主人たまの気配。
なので今日は、勇気を出して、こっそり鳴いてみた。
そしたらご主人たまがビックリした顔で、窓を開けてくれたにゃ。
すかさずえぐる様に飛び込むべし!
あは〜、お布団!お布団だぁ。
揉み揉みしていいかにゃぁ。
気持ちいいにゃぁ、ご主人たま。
アタシは嬉しくなって、ご主人たまのお顔を見上げた。
そこでご主人たまは正気に戻ったらしい。
「足を拭け、足を!」