ある晩夏の晴れた日
アタシはニャンコ。
名前はピノ。
避妊手術が終わって、傷口が塞がるまでお家の中でぬくぬく過ごしていたら、お外に敵の気配を感じた。
にゃぁにゃぁ煩く鳴いている。
そしたら、ご主人たまがそ〜っと銀のスプゥンを持って、お外に出て行った。
ああ!ご主人たまの浮気者!
分かってるんだからにゃ!
また他のニャンコに目移りしてるってことは!
アタシも開いたドアから様子をうかがってやった。
そしたら、アタシより小さい黒猫が、ご主人たまに媚びを売ってたにゃ。
ご主人たまのニヤけた顔なんて見たくにゃい。
ちょっとシめてくるにゃ。
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