ネコノベル11


                 ある晩夏の晴れた日

アタシはニャンコ。
 

名前はピノ
 

避妊手術が終わって、傷口が塞がるまでお家の中でぬくぬく過ごしていたら、お外に敵の気配を感じた。
 

にゃぁにゃぁ煩く鳴いている。
 

そしたら、ご主人たまがそ〜っと銀のスプゥンを持って、お外に出て行った。
 

ああ!ご主人たまの浮気者
 

分かってるんだからにゃ!
 

また他のニャンコに目移りしてるってことは!
 

アタシも開いたドアから様子をうかがってやった。
 

そしたら、アタシより小さい黒猫が、ご主人たまに媚びを売ってたにゃ。
 

ご主人たまのニヤけた顔なんて見たくにゃい。
 

ちょっとシめてくるにゃ。
 






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