ネコノベル8

 
                  あるうららかな春の晴れた日

アタシはニャンコ。
 

名前はピノ
 

ご主人たまの飼いネコになってしばらく経った。
 

今はニャンコの発情期真っ盛り。
 

アタシの周りにも、大きなオスニャンコが近づいてきて、ちょっとウザい。
 

実は内気なアタシは、他のニャンコが怖いんだぁ。
 

だから、ご主人たまの家の屋根の上に登ったりして、身を隠すの。
 

それなのに、ご主人たまったら、アタシのお腹を見て不気味な発言。
 

「…肥えたんか?新たな命か?」
 
 
それを聞いた「おかん」がキィキィ言った。
 

「早く病院連れて行き!」
 
 

 

 
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